「つきよ」(長新太/さく 教育画劇 1986)
うちに帰る途中、三日月が山の斜面を滑り降りるのをみたタヌキは、びっくり仰天して、お腹を両手でぎゅうっとつかんでしまいました。水音がしたので、森のなかの池にいってみると、そこに月が浮かんでいました。
池で、月は舟になったり、橋になったり、島になったり、ジョーズのように泳いだり、もぐったりと、さまざまなことをします──。
長新太さんが得意とする、ワン・シチュエーション絵本です。この絵本では、森のなかの池で遊ぶ三日月がえがかれます。タヌキがお腹を引っ張ったりして、一向に幻想的にならないところが長新太さんらしいところです。本文はタヌキの一人称で記されています。小学校低学年向き。
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