「ぼくじゃないよ、ジェイクだよ」(アニタ・ジェラーム/作 常陸宮妃華子/訳 国土社 1997)
ある日、ジェイクはとても退屈していました。そこで、飼い犬のジェイクとファッションショーをすることを思いつきました。しばらくすると、お母さんがやってきていいました。「まあ、ダニー、こんなに散らかして!」。すると、ダニーはいいました。「ぼくじゃないよ、ジェイクだよ」
さて、外にでたダニーは、こんどは宝探しをすることを思いつき、庭のあちこちを掘り返します。家に入って、ジェイクを洗って、お風呂場はびちゃびちゃ。そのあと、切り紙あそびをして部屋を紙くずだらけにしてしまいます。そして、お母さんに怒られるたびに、ダニーはジェイクを指さして、「ぼくじゃないよ、ジェイクだよ!」というのですが──。
なんでも飼い犬のジェイクのせいにするダニーのお話です。絵は、漫画風の線画に水彩で色づけしたユーモラスなもの。もちろん、お母さんはダニーがジェイクのせいにするのを見抜いていて、ダニーに罰をあたえます。そして、ジェイクもダニーにやられっぱなしではありません。ラストでは、ダニーに一矢報います。男の子と飼い犬のやりとりをユーモラスにえがいた一冊です。小学校低学年向き。
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