「ベンジーのもうふ」(マイラ・ベリー・ブラウン/文 ドロシー・マリノ/絵 まさきるりこ/訳 あすなろ書房 2010)
ベンジーは赤ちゃんのときの毛布が大好きで、いつももち歩いていました。毛布はもうぼろ切れのようになっていましたが、それでもベンジーは毛布をはなしませんでした。ベンジーはときどき幼稚園に毛布をもっていきました。散髪屋さんや歯医者さんにももっていきました。なによりベンジーは、夜寝るときに毛布を抱きしめるのが大好きでした。
ところが、ベンジーはしょっちゅうこの毛布を忘れるようになってしまいます。折しも、おとなりに住む女の子、トルーディーは子猫を飼いはじめました。ですが、この子猫はいつも鳴いてばかりいます。そこで、ベンジーは…。
絵は、ところどころにオレンジがつけられたペン画。柔らかな絵柄が魅力です。話しはこびや、オチのつけかたは本当にみごとです。この絵本もまた、傑作のひとつでしょう。小学校低学年向き。
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