2011年2月17日木曜日

アボカド・ベイビー












「アボカド・ベイビー」(ジョン・バーニンガム/作 青山南/訳 ほるぷ出版 1993)

ハーグレイブさんのおうちは、お父さんもお母さんも、子どもたち2人も、あまり丈夫ではありませんでした。お母さんのお腹には赤ん坊がいて、みんな丈夫な子が生まれるといいなあとお祈りしていました。ところが、生まれた子は、心配していたとおり、あまり丈夫な子ではありませんでした。なにより、食べるのが好きではないようで、あまりものを食べません。どうしようと、泣いてばかりいるお母さんに、子どもたちはいいました。「そこにあるアボカドをあげたら」

アボカドを食べた赤ん坊は、みるみる丈夫になり、おまけに大変な力もちに──。

まるで、ホーレンソウを食べたポパイのように、アボカドを食べて強くなった赤ちゃんのお話。アボカドと赤ちゃんという組み合わせに、なんともいえない味があります。このあと、赤ちゃんは泥棒やいじめっ子を撃退します。子どもたちに読んでみると、ありえない展開に、みな大喜びします。小学校低学年向き。

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