「よるのいえ」(スーザン・マリー・スワンソン/文 ベス・クロムス/絵 谷川俊太郎/訳 岩波書店 2010)
《これは このいえの かぎ。
いえには あかりが ともっている。
あかりは べっどを てらしている。
べっどの うえには いっさつのほん。
そのほんの なかで とりが とぶ。》
夜がきて、うちに帰り、ベッドに入って眠るまでを詩的な文章でつづった絵本です。あとがきによれば、イギリスのわらべうた「これはおうこくのかぎ」に着想を得てつくられたそうです(「これはおうこくのかぎ」は「マザーグース3」(講談社文庫)に所収されているとのこと)。引用文にみられるように、カギ、家、明かり、ベッドとイメージがつながっていき、それとともに夜が静かに深まっていきます。絵は版画。夜の雰囲気に満ちた美しい一冊です。2009年度コールデコット賞受賞。小学校低学年向き。
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