「旅の絵本 1」(安野光雅/作 福音館書店 1986)
文字のない絵本です。舞台は、汽車が走りはじめたころのヨーロッパでしょうか。ページをめくるたびに、眼下に村や町や、広場や畑や教会やお城が広がっていきます。まるで気球に乗って旅しているよう。ひとびとは、お祭りをしたり、市場でものを売ったり買ったり、木を切ったり、リンゴを収穫したりしています。屋根にはコウノトリが巣をつくり、茂みでは男のひとが女性に花束をささげているなど、細かいところまでよく描かれていて見飽きるということがありません。読み終えると、タイトル通り旅をしたような気分になれる一冊です。現在シリーズは7巻まで刊行されています。小学校低学年向き。
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