「アップルパイをつくりましょ りょこうもいっしょにしちゃいましょ」(マージョリー・プライスマン/作 かどのえいこ/訳 ブックローン出版 1996)
アップルパイのつくりかたは簡単。マーケットにいって、材料を買って、それを全部一緒にして、よーく混ぜて、オーブンで焼いたらできあがり。でも、もしも、マーケットがお休みだったら――。6日間船に乗り、イタリアに渡って、田舎のそのまた田舎にいって、上等の麦を手に入れましょう。それから、フランスいきの汽車に乗り、玉子をいただいちゃいましょう。でも、途中で割れたら困るから、ニワトリさんごと連れてきましょう。大急ぎでヨットに乗ってスリランカへ。クルンドっていう木の皮から、世界一上等のシナモンがとれるの。上陸したら、よそ見をしないでまっすぐジャングルへ。クルンドをみつけたら、ちょっぴり皮をはがすのよ──。
アップルパイの材料をもとめて世界中を旅するお話。女の子の軽快な語り口が魅力的です。このあと、女の子はイギリスでミルクを、ジャマイカの海で塩を、陸でサトウキビを、アメリカのバーモンドでリンゴを手に入れて、いよいよアップルパイづくりにとりかかります。見開きに世界地図があるので、どこを旅したのかわかるようになっています。また、巻末にはアップルパイのレシピが載っています。小学校低学年向き。
0 件のコメント:
コメントを投稿