「外郎売(ういろううり)」(長野ヒデ子/絵 斎藤孝/編 ほるぷ出版 2009)
飲むと口が回りだしてとまらなくなる丸薬「ういら(ろ)う」を売るために、外郎売りが、早口ことばを総動員した口上を述べていきます。
声にだすことば絵本シリーズの一冊。巻末の、斎藤孝さんの解説によれば、外郎売は歌舞伎十八番のひとつ。江戸時代に市川團十郎が、ういろう(または透頂香)と呼ばれる中国伝来の丸薬によって、持病の咳がとまったことに感謝し、1718年に初演したのがそのはじまりとのこと。実際に口にだして読んでみると、とてもむつかしいです。でも、斎藤さんによれば、「実にたくさんの早口言葉がでてくるので、文章としてはかなり長いのだが、子どもたちに朗読させると、あきないでずっといいつづける」のだそう。
絵本は口上を抜粋したものですが、巻末に全文が掲載されています。小学校中学年向き。
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