「ノマはちいさなはつめいか」(ヒョンドク/文 チョウミエ/絵 かみやにじ/訳 講談社 2010)
ノマはダンボールの箱をみながら、「きょうはなにをつくろうかな?」と考えていました。「そうだ、汽車をつくろう!」と思い、ダンボールの箱をはさみで切りはなし、鉛筆で汽車のかたちを書いていきました。そして、書いたところをはさみで切り抜いていきました。
ノマはわからないことがあると、お母さんに訊きます。「機関車に車輪はいくつあるの?」「3つと3つで、全部で6つよ」「客室に窓はいくつあるの?」「さあ、いくつかしら」そこで、ノマは乗り物の本をひらいて調べます。窓の数は12コでした。
ノマという男の子がダンボールで汽車をつくる、という絵本です。ノマは、わからないところはお母さんに訊いたり、自分で本をみたりして、着々と汽車を組み立てていきます。絵は水彩。さっぱりとして親しみやすく、かつ質感が驚くほどリアルです。汽車を完成させたノマは、うれしくて仕方ありません。そのあと、こんな文章が続きます。
「はじめて きしゃを つくった ひとも こんな ふうに うれしかったに ちがい ありません」
小学校低学年向き。
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