「魔法のことば」(柚木沙弥郎/絵 金関寿夫/訳 福音館書店 2000)
エスキモーに伝わる詩を絵本にしたものです。
《ずっとずっと昔
人と動物がともに この世に住んでいたとき
なりたいとおもえば 人が 動物にもなれたし
動物が 人にもなれた。
だから ときには 人だったり、
ときには 動物だったり、
たがいに区別はなかったのだ──》
このあと、詩は、ことばの不思議さについて語りはじめます。絵は、抽象的で色鮮やか。詩にぴったりあっています。
本書は、1994年に発行された同タイトルの絵本「魔法のことば」(CRAFTわSPACE 1994)を、改変を加えて福音館書店より再発行したものだそうです。1994年オリジナル版は、1996年度〈子どもの宇宙〉国際図書賞を受賞したということです。小学校低学年向き。
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