「パイがいっぱい」(和田誠/作 文化出版局 2002)
マザーグースの訳者でもある和田誠さんがつくった、言葉あそびでいっぱいの歌の絵本です。巻末の文章いわく、「マザーグースのようないくつかの要素と言葉遊びを日本語の中に生かすことができないか、と考えて作ったのがこの本です」。例として、「おどろき もものき」を引用してみましょう。
《おどろき もものき さんしょのき
うそつき わるがき きゅうけつき
はやおき はみがき せんめんき
あにきは のんき おおいびき》
……
ほかにも、韻を踏んだり、しりとりをしたり、数え歌があったり、和田さん発明による「てれこ言葉」による歌があったりと、載せられた歌は多種多様。ユーモラスな和田さんの絵とともに、大変愉快な一冊となっています。小学校低学年向き。
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