2012年10月23日火曜日

びっくりドラゴンおおそうどう!












「びっくりドラゴンおおそうどう!」(ジャック・ケント/作 なかがわけんぞう/訳 好学社 1984)

朝、ビリィが目をさますと、部屋のなかに子ネコくらいの大きさの可愛いドラゴンがいました。大急ぎでお母さんに知らせると、「ドラゴンなんかいるはずありません!」と、お母さんはあきれたようにいいました。

ビリィはそばによってきて、うれしそうに尻尾を振るドラゴンを無視し、服を着替え、顔を洗って、朝ごはんを食べにいきます。ドラゴンもついてくるのですが、そのときドラゴンはイヌくらいの大きさになっていて──。

作者のジャック・ケントは、「ふとっちょねこ」などを描いたひと。マンガ風の、ユーモラスで親しみやすい作風のもち主です。さて、このあとお母さんはあくまでドラゴンを無視し続けます。すると、ドラゴンはどんどん大きくなり、ついには家いっぱいの大きさになってしまいます。もちろん最後はハッピーエンド。目をそらし続けると、いったいなにがを起こるのか。そんなことを物語っているような一冊です。小学校低学年向き。

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