「せんをたどって」(ローラ・ユンクヴィスト/作 ふしみみさを/訳 講談社 2007)
線をたどって、朝の街へ。ひとびとは目をさましたばかり。大通りを走り抜け、信号や標識のあいだを通って、海を渡り、海底に潜り──。
はじめから終りまで、ひと筆書くでえがかれた、「せんをたどって」シリーズの1冊です。ただし、すべての絵がひと筆書きでえがかれているわけではありません。たとえば海中の絵のなかの、何匹かの魚やカニがひと筆書きでえがかれているといった具合です。そして、ページ中に、「ひとでは なんびき いるかな?」といった文章が記されます。絵はセンスの良いグラフィカルなもの。朝からはじまった線の旅は、海や空や森を越え、夜になり、裏表紙にいたって終わります。同趣向の絵本に、「どうぶつどみちいっぽんみち」があります。小学校低学年向き。
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