「まじめなフレッドおじさん」(ティム・イーガン/作 もきかずこ/訳 ソニー・マガジンズ 2005)
農場のフレッドおじさんは大変まじめで、めったに笑いませんでした。「畑仕事は遊びじゃない。トウモロモシ相手にふざけられるか?」と、おじさんはいつもいいました。おじさんが真面目なので、農場のブタ、ウシ、ニワトリ、ウサギ、ヒツジも、みんな真面目でした。
ある晩、ウシのエドナが、フレッドおじさんを笑わせてみたいといいだします。「真面目なのもいいけれど、いつもいつもじゃいやになっちゃう。たまには笑ってもいいんじゃない」。ほかの動物たちも賛成し、みんなでフレッドおじさんを笑わせようとするのですが──。
絵は、線画に水彩で着色したもの。みんな真面目な顔をしているのが、やけに可笑しいです。このあと、動物たちは、オンドリの鳴きまねをしたり、踊ったり、逆立ちをしたり、いろんなことをしてフレッドおじさんを笑わせようとするのですが、それでもおじさんは笑いません。そこで、動物たちは、もっと楽しくすごせる場所をさがそうと、農場をでていくのですが…。はたして、おじさんを笑わせることはできるのでしょうか。小学校低学年向き。
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