「ぞうのオリバー」(シド・ホフ/作 三原泉/訳 偕成社 2007)
サーカス団に入るために、たくさんのゾウが船に乗ってやってきました。港に着き、サーカス団の団長さんが、船から降りてくるゾウの数をかぞえると、注文したより1頭多い、11頭目のゾウがあらわれました。11頭目のゾウはオリバーといいました。
11頭目のオリバーは、サーカス団にいれてもらえません。見知らぬ土地で、いくあてがなくなってしまったところ、親切なネズミに教わり、とりあえず動物園を訪ねます。「ぼくをここに置いてもらえませんか」と、オリバーは園長さんにたずねるのですが、もうゾウはいるもんでねと断られてしまいます。
「ナガナガくん」や「きょうりゅうくんとさんぽ」などで高名なシド・ホフによる絵本です。ユーモアのある明朗な語り口は、この作品でもよく発揮されています。このあと、オリバーは、「ぼくをペットにしたいひといませんかぁ」と、道を歩いてゆき、イヌの真似をしたり、馬の真似をしたりするのですが、いまひとつうまくいきません。ですが、子どもたちと出会って遊んでいるうちに、風向きが変わってきます。小学校低学年向き。
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