「つきのひかりのとらとーら」(フィリス・ルート/文 エド・ヤング/絵 野中しぎ/訳 福武書店 1991)
ジェシカは、またママに叱られてしまいました。本を読んでくれないよって、弟のマイケルが泣くからです。せっかく、とらとーらのお家をつくっていたのに。
夜、ベッドに入ったジェシカは、大きなトラのとらとーらのことを思いえがきます。とらとーらは、月からきた、とても大きなトラです。しっぽを振り立てて、大きなのびをするから、とらとーらの影で部屋が真っ暗になってしまいます──。
トラを夢みるジェシカのお話です。絵は、パステルでえがかれたもの。文章は、ジェシカの語りで記されています。このあと、とらとーらの背に乗ったジェシカは、北極グマに会いにいったり、アフリカのジャングルにいったりします。そして、うちにもどってくると、とらとーらは「弟を食べてあげようか」というのですが…。とても大きく、立派なとらとーらが印象的な、夜の雰囲気に満ちた一冊です。小学校低学年向き。
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