「はやおきミルトン」(ロバート・クラウス/文 ホセ・アルエゴ/絵 エアリアン・アルエゴ/絵 はせがわしろう/訳 ほるぷ出版 1978)
ある日、パンダのミルトンは、早く起きました。そして、遊びにでかけました。でも、おとなりのキバシリのクリープ(木によじ登る鳥)さんも、イノシシのブィッパースナッパー(つまらないひと)さんも、サイのニン・コン・プープ(とんま)さんも、まだ眠っていました。まるで世界中が眠っているようでした。
みんなが眠っているので、ミルトンはテレビをみたり、飛び上がったり、踊ったり、うたったりします──。
ひとりだけ早起きをした、パンダのミルトンのお話です。絵は、柔らかな描線に水彩で色づけされた、ユーモラスなもの。このあと、大地震が起きたり、つむじ風が吹いたりするのですが、動物たちはいっこうに目をさましません。そこでミルトンは、風でめちゃくちゃに散らかってしまった動物たちを、もといたところにもどしてやります。家族のなかで、ひとりだけ目をさましてしまった感じがよくでた一冊です。小学校低学年向き。
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