2012年2月23日木曜日

ほんなんてだいきらい!












「ほんなんてだいきらい!」(バーバラ・ボットナー/文 マイケル・エンバリー/絵 さんべりつこ/訳 主婦の友社 2011)

ミス・ブルックスは図書室の先生です。好きな本は、「ぼくにげちゃうよ」「ぞうのババール」「かいじゅうたちのいるところ」「はらぺこあおむし」などなど。お話会のとき、ミス・ブルツクスは登場人物の仮装をしてお話します。どうして、そんな格好をするのかと〈あたし〉が訊いてみると、「みんな、わたしと同じくらいわくわくしてほしいからよ」。でも、ミス・ブルックスはちょっとわくわくしすぎている気がします──。

5月に入り、読書週間がはじまると、クラスのみんなは自分の一番好きなお話をえらんで発表することになります。「本なんか好きにならないもん」と、どんな本にもけちをつけていた〈あたし〉ですが、あるときイボの話が読みたいと思い立ち…。

本ぎらいの女の子が、自分の好きな本をみつけるという絵本です。絵は、線画に水彩で着色した、ちょっとマンガ風の親しみやすいもの。文章は、女の子の語り口調で記されています。イボの話が読みたいという思いつきに大興奮した女の子は、お母さんがみつけてきてくれた「みにくいシュレック」に飛びつきます。一風変わった女の子が主人公の、愉快な一冊です。小学校低学年向き。

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