「365まいにちペンギン」(ジャン=リュック・フロマンタル/文 ジョエル・ジョリヴェ/絵 石津ちひろ/訳 ブロンズ新社 2006)
1月1日、宅急便のお兄さんが箱を届けにきました。なかに入っていたのはペンギンでした。でも、差出人の名前はどこにもありません。すると、お姉ちゃんのアンディーヌが手紙をみつけました。「ぼくはペンギン1号。おなかがすいたらなにか食べさせてね」
翌日も、その翌日もペンギンは届けられます。一週間後、ペンギンは7羽に。みんなで名前をつけていると、ママがぴしゃり、「わざわざ名前なんてつけることないわ。だっていつまでもうちにいるわけじゃないもの」。ですが、ペンギンは毎日増え続け、とうとう1月の終わりには31羽に──。
毎日毎日、ペンギンが増え続けていくという絵本です。絵は、グラフィカルかつユーモラスなもの。かぞえると、ちゃんとペンギンの数があっているのがうれしいところです。このあとも、ペンギンはどんどん増え続け、パパはペンギンの食費の計算をしたり、ペンギンの整頓のしかたを考案します。そして、家中がペンギンだらけになったとき、送り主があらわれます。ちょっとした算数もある、ユーモラスな絵本です。小学校中学年向き。
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