「あかちゃんがやってくる」(ジョン・バーニンガム/作 ヘレン・オクセンバリー/絵 谷川俊太郎/訳 イースト・プレス 2010)
赤ちゃんがくるのよと、お母さんがぼうやにいいました。いつくるの。用意ができたらね、秋になって葉っぱが茶色くなって散ってくるころ。なんて名前にするの。女の子だったらスーザンかジョセフィン、それともジェニファー。男の子がいいな、一緒に遊べるもん。そしたら、ピーターかスパイダーマンがいい──。
お母さんと男の子が、これから生まれてくる赤ちゃんについて、いろいろ話をする絵本です。赤ちゃんは、シェフになるかもしれないし、絵描きさんになるかもしれない。庭師になるかもしれないし、船長になるかもしれない。お母さんがそういうと、男の子は、赤ちゃん姿の、シェフや絵描きや庭師や船長を思い浮かべます。絵は、線画におそらくコンピュータをつかったと思われる、フラットな色づけがされたもの。人物のしぐさや、シチュエーションがていねいにとらえられています。最後、ぼうやはおじいちゃんと一緒に赤ちゃんに会いにいきます。小学校低学年向き。
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