「スティーナとあらしの日」(レーナ・アンデェション/作 佐伯愛子/訳 文化出版局 2002)
毎年、夏になるとスティーナは、島にあるおじいちゃんの家にやってきます。スティーナは、岸に流れついたものや、みつけてほしそうにしているものを、いつも探しまわっています。2人はほとんど毎日舟をだし、しかけた網をしらべにいきます。
さて、夜になり、おじいちゃんはラジオをつけて、「今夜は雨になるらしいぞ」といいました。それを聞いたスティーナは、急に立ち上がり、「もう寝ようっと」といいました。しばらくして、おじいちゃんがスティーナのベッドをのぞくと、ベッドは空っぽになっていました──。
島で嵐に出くわしたスティーナのお話です。絵は、一日の移り変わりが美しくとらえられた水彩。このあと、嵐がどんなものか見にきたものの、暗くて怖くて、岩かげでべそをかいているスティーナを、おじいちゃんはみつけます。そして、最初からやり直しだと、嵐にふさわしい格好をして、もう一度2人ででかけます。おじいちゃんの優しさが心に残る一冊です。小学校中学年向き
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