「あかいじゅうたん」(レックス・パーキン/作 みむらみちこ/訳 ジー・シー 1989)
丘の上のラ・サル通りに、ベルビュー・ホテルという小さなホテルがありました。入口には、しま模様の雨よけがあり、特別の日だけ空色の服を着たドアマンっが、赤いじゅうたんをその下にひろげました。
さて、ある日のこと、ホテルにサルタナ公が泊まりにくることになりました。ドアマンは掃除をし、じゅうたんを広げようと靴のちょっと押しました。すると、じゅうたんはどんどん転がっていき、道路にでて、丘をくだって──。
赤いじゅうたんが、町中をどんどんころがっていくという絵本です。絵は、カラーと白黒が交互にくる構成。白黒の場面でも、じゅうたんだけは鮮やかな赤で彩られています。物語はこのあと、町中を駆けめぐるじゅうたんに、市長が緊急事態を宣言。じゅうたんを逮捕するために大勢の警官が出動するという、とんでもない展開になります。でも、もちろん、最後はなにもかもうまくいきます。小学校低学年向き。
0 件のコメント:
コメントを投稿