「パンやのくまさん」(フィービ・ウォージントン/作 セルビ・ウォージントン/作 まさきるりこ/訳 福音館書店 1987)
くまさんは、朝とても早く起きて、大きなかまどに火を入れます。かまどが充分熱くなるのを待ちながら、朝一番のお茶を飲みます。それから、エプロンをつけ、パンの生地をつくります。生地はふくらむまで寝かせておき、そのあいだに、こんどは本式に朝ごはんを食べます。パンやパイやケーキがぜんぶ焼き上がると、半分は店にならべ、あとの半分は車に積みこみ、通りに売りにでかけます──。
パン屋のくまさんの1日をえがいた絵本です。ティディベアのくまさんは、背が低いので、なにをするにも台に乗らなくてはいけなくて、その姿が可愛らしいです。絵は、ゆっくりとした話のテンポによくあった、ていねいな水彩。読み終えると、1日がきちんとすぎたような感じのする一冊です。この「くまさんシリーズ」は、ほかに、「ゆうびんやのくまさん」「せきたんやのくまさん」「ぼくじょうのくまさん」「うえきやのくまさん」などがあります。小学校低学年向き。
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