「バックルさんとめいけんグロリア」(ペギー・ラスマン/作 ひがしはるみ/訳 徳間書店 1997)
ナップビルという町でおまわりさんをしているバックルさんは、安全メモの名人でした。安全メモというのは、みんなが事故を起こさないための短い注意です。バックルさんは、ときどきナップビル小学校に安全教室をしにいくのですが、バックルさんの安全教室にすっかりあきてしまった子どもたちは、だれもちゃんと聞きません。ところが、ある日、ナップビル警察にグロリアという名前の警察犬がやってきました。バックルさんがグロリアと一緒に安全教室をやると、子どもたちは大喜びしました。おかげで、ナップビル小学校で事故は起こらなくなりました。
バックルさんの安全教室が評判になったのは、バックルさんの後ろで、グロリアが安全メモにちなんだ芸をするからでした。そのことにバックルさんは気づいていなかったのですが、あるときテレビの取材を受けたバックルさんは、10時のニュースをみてそのことに気づきます──。
絵は水彩で着色された漫画風のもの。絵のなかにストーリーの伏線がさまざまにえがかれていて、おかげで何度も読んで楽しめる一冊になっています。小学校低学年向き。
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