「おやすみなさい」(イヴ・ライス/作 かたやまれいこ/訳 ほるぷ出版 1995)
おやすみなさいが、ゆっくりと屋根の上に降りてきました。すると、とんがり屋根の家の窓から、男のひとが、「おやすみなさい」といいました。下を通る甘栗売りのおじさんも、「おやすみなさい」といいました。
おやすみなさいは、暗闇と一緒に、そおっと町にひろがり、家に帰ってきた女のひとも、赤ちゃんを抱いたお母さんも、おまわりさんも、消防士も、みんな「おやすみなさい」をかわします。でも、屋根の上では子猫が、「だれかぼくといっしょにあそばない?」といっています──。
おやすみ絵本の一冊です。絵は、白、黒、黄色の3色。背景はほとんど黒一色です。版画のような絵柄と、ところどころに配された黄色が、絵本ぜんたいをあたたかいものにしています。小学校低学年向き。
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