
「がちょうときつね」(ジャック・ケント/作 いしざわひろこ/訳 リブリオ出版 2002)
ある日、森のなかでジョギングをしていたガチョウは、同じくジョギングをしていたキツネに出会いました。「おはよう!」とガチョウが元気よく声をかけると、キツネはこたえました。「ばかなガチョウめ! もう朝じゃないんだぞ!」。たしかに、日は高くのぼっています。「自分が馬鹿と知らないなんて、ほんとに大馬鹿だ!」
さて、しばらくするとガチョウは叫びました。「あぶない! にれの木が倒れてくるわ!」「馬鹿なガチョウめ、これはかしの木っていうんだぞ」。そういうと、キツネはかしの木の下敷きになってしまいました。ガチョウが穴を掘ってキツネを助けてやると、キツネはこういいました。「にれの木と、かしの木のちがいもわからないなんて、馬鹿なやつがいるもんだ!」
以後は同じパターンのくり返し。キツネはワニに食べられ、ワシにさらわれ、キツネ狩りの一団に出会いますが、そのたびにガチョウに助けられます。それでも、威張っているキツネがおかしいです。小学校中学年向き。
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