「でてきておひさま」(堀内路子/再話 堀内誠一/絵 福音館書店 2004)
あるとき、大きな黒雲が空をおおっって、おひさまが3日もでてこなくなりました。そこで、ひよこたちはおひさまを探しにいくことにしました。「どこにみつけにいくつもり?」とメンドリのお母さんがたずねると、ひよこたちはいいました。「知らないけれど、会ったひとに訊いていくよ」
9羽のひよこたちは、まずキャベツに住んでいるかたつむりにカササギを紹介してもらいます。それから、ウサギ、カモ、ハリネズミを訪ね、みんなで雲にのってお月様を訪ね、ついにお日様の家にたどり着きます。お日様は、3日も黒雲がかぶさったせいで真っ黒だというので、みんなはお日様を思い切り洗うことになり──。
「こどものとも年中向き」(2009年10月号通通巻283号)。スロバキア民話をもとにした絵本です。ひよこたちのしぐらが可愛らしく、クライマックスは大変盛り上がります。この本の作者、堀内路子さんと堀内誠一さんはご夫婦ですが、付録の「絵本のたのしみ」によれば、夫婦でつくった絵本はこの1冊だけだということです。小学校低学年向き。
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