2013年5月7日火曜日
ほんとにほんとにほしいもの
「ほんとにほんとにほしいもの」(ベラ B.ウィリアムズ/作 佐野洋子/訳 あかね書房 1998)
あと三日で、わたしの誕生日です。この前は、びんにたまったお金で、バラ柄の椅子を買いました。こんどは、わたしの誕生日のために、また半分くらいにたまったお金をつかうことになりました。町に買いものにいくとき、おばあちゃんが大きな声でいいました。「ローザ、ほんとにほんとに好きなものを買うんだよ!」
母さんと一緒に町にでたわたしは、みんながもっているローラースケートを買おうとします。でも、母さんがお金を払おうとしたとき、急にローラースケートがほんとにほんとにほしいものかわからなくなってしまいます。
「かあさんのいす」の続編に当たる絵本です。絵は前作同様、にぎやかで親しみやすい水彩。さて、前作ではびんに貯めたお金でソファを買いましたが、こんどは〈わたし〉の誕生日になにか買うことになります。でも、〈わたし〉は「ほんとにほんとに好きなもの」がなかなか決められません。このあと、デパートにいき洋服とサンダルをえらび、それからナップザックを買おうとしますが、それでも決められず、とうとう〈わたし〉は泣きだしてしまいます──。もちろん最後には、わたしのほんとにほんとにほしいものがみつかります。小学校中学年向き。
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