「エイプリルと子ねこ」(クレア・ターレイ・ニューベリー/作 ゆあさふみえ/訳 1986)
アメリカのニューヨークに、エイプリルという女の子がいました。お父さんが「ネコ1匹アパート」と呼ぶ狭いアパートに、お父さんとお母さんと、シバという名前の黒ネコと一緒に暮らしていました。お父さんはシバに、「子どもを生むんじゃないぞ」と、しょっちゅういいきかせていました。
ところが、ある日、シバは3匹の子ネコを生みます。エイプリルは大喜び。1日中子ネコをながめますが、アパートに4匹のネコはおけません──。
ネコの絵本作家として名高い、ニューベリーによる1冊です。本書は、文章はタテ書きの読物絵本。絵は、黒と赤の2色でえがかれています。子ねこの可愛らしさはさすがのひと言。このあと、エイプリルのうちでは、子ネコを1匹だけ手元におき、シバとほかの子ネコをだれかにあげることになります。そして、ある日、お母さんの友だちと、小さな男の子がうちにやってきます。エイプリルは、いちばん気に入っているブレンダがもらわれてしまうのではないのかと、気が気でなくなってしまうのですが──。小学校中学年向き。
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