2013年5月2日木曜日
そらにげろ
「そらにげろ」(赤羽末吉/作 偕成社 1979)
ほとんど文章のない絵本です。。旅人が歩いていると、オオカミがやってきて、旅人にとびかかろうとします。すると、旅人の着物から、鳥の柄たちが飛びだします。旅人は、鳥たちを追って海岸を走り、富士山を越え、山を突き破って──。
赤羽末吉さんは、「つるにょうぼう」や「スーホの白い馬」などをえがいた絵本作家の巨匠。本書は、富士山を越えるところや、山を突き破るところなど、赤羽さんのもつナンセンスな味わいがよく発揮されています。このあと、秋の月が照るなか、旅人と鳥たちはともに眠り、雨が降ると、旅人はフキの葉をカサにして追いかけ、鳥たちは頭巾をかぶって逃げていきます。雪山で旅人が谷間に落ちると、鳥たちは一致団結して旅人を助け、そしてまた追跡劇がはじまります。小学校低学年向き。
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