2013年5月13日月曜日

洪水のあとで















「洪水のあとで」(アーサー・ガイサート/作 小塩節/訳 小塩トシ子/訳 こぐま社 1994)

ずっと昔、大洪水がおこり、世界をおおいつくしました。ノアは箱舟をつくり、そのなかに地上のすべての動物を、ひとつがい乗せました。雨はようやくやみ、空には虹がかかりました。洪水がひくと、箱舟はアララト山の上にとり残されました

ノアとその家族は山から下りることにします。箱舟の一部を切り、それでスロープをつくります。箱舟を地上に下ろし、ひっくり返して家にし、土地の肥えた谷間に種をまき、生きものたちが次第に増えていきます──。

「ノアの箱舟」の続編です。「ノアの箱舟」は白黒でしたが、本書はカラー。絵は、おそらく銅版画に色づけしたもの。生きものはどんどん増え、ほかの土地にも広がっていき、いつのまにか地上は生きものでいっぱいになります。家族たちも新しい土地に移り、雨が降るとノアとその妻は苦労した昔のことを思い出します。小学校中学年向き。

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