2013年5月19日日曜日
サリーとライオン
「サリーとライオン」(クレア・ターレー・ニューベリー/作 さくまゆみこ/訳 光村教育図書 2000)
昔むかし、サリーという名前の女の子がいました。サリーは、お人形と、お人形の家と、ままごとセットと、車のついたシマウマをもっていました。でも、サリーが本当にほしいのはライオンでした。ある日、買い物にでかけたお母さんが、おみやげにライオンの赤ちゃんをもってきてくれました。
大喜びのサリーは、さっそくハーバートと名前をつけて、赤ちゃんライオンと遊びます。でも、日がたつにつれハーバートはずんずん大きくなって──。
女の子とやさしいライオンの交流をえがいた一冊です。作者のクレア・ターレー・ニューベリーは、猫がでてくる絵本の作家として高名。本書は、水彩のにじみを生かしたほかの絵本とはちがい、シンプルな線画にわずかに着色をほどこしたもの。でも、しぐさのとらえかたのうまさは変わりません。このあと、大きくなったハーバートはみんなに怖がられ、牛乳屋さんも八百屋さんもお肉屋さんも、サリーのお友達も、おばあさんもおじいさんも、みんな家にこなくなってしまいます。そこで、ハーバートは山の牧場で暮らすことになるのですが──と、お話は続きます。小学校低学年向き。
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