2012年11月28日水曜日

ダッシュだフラッシュ











「ダッシュだフラッシュ」(ドン・フリーマン/作 なかがわちひろ/訳 BL出版 2009)

小さな街に、フラッシュとシャッセという、2匹のダックスフンドが住んでいました。はたらき者のシャッセは、街中を走りまわって、新聞や花束の配達をして、お礼にサンドイッチや骨をもらって帰りました。ところが、怠け者のフラッシュは、毎日昼寝ばかりしていました。ある日、シャッセはフラッシュにいいました。「きょうは、あなたが仕事にいって、2人分の食べものをもらってきてちょうだい」

街にでかけてみたものの、みんなは仕事をくれません。ですが、電報局の窓に貼ってある配達係募集の貼紙をみつけ、フラッシュは配達係として雇われることになります──。

「くまのコールテンくん」などで名高い、ドン・フリーマンによる絵本です。絵は、黄色と黒の、ほとんどモノクロ調のもの。さっと引かれた線による、フラッシュとシャッセの表情が大変魅力的です。このあと、フラッシュは、シャッセがあきれるほどはたらくようになるのですが、ある日、もとの怠け者にもどってしまい──と、お話は続きます。はたらき者になったり、怠け者になったりするフラッシュが、なんとも味わい深い一冊です。小学校低学年向き。

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