「まっててねハリー」(メアリー・チャルマーズ/作 おびかゆうこ/訳 福音館書店 2012)
ある日、ハリーのお母さんは、友だちのお見舞いにいくことになりました。そこで、ハリーは通りの先にあるブルスターさんのお家で待っていることになりました。ハリーは、車と、積み木と、ダンプカーと、風車と、クマさんと、恐竜と、塗り絵と、絵本と、飛行機を荷車に積んで、お母さんと一緒にブルスターさんのお家にいきました。
ハリーは、生まれてはじめてお母さんなしで、よその家ですごします。お母さんがでかけることはわかっていましたが、でも本当に置いていかれるとは思っていなかったので、ハリーはとても悲しくなってしまいます。
子ネコのハリーを主人公にしたシリーズの1冊です。「ピーターラビット」と同じ大きさの、小振りなサイズの本。作者のメアリー・チャールズは、「とうさんねこのすてきなひみつ」をえがいたひとです。絵は、おそらく鉛筆に、ところどころ1色だけ色がおかれた、親しみに満ちたもの。本書でつかわれている色は紫ですが、シリーズ1冊ごとに、つかわれている色が変わります。さて、このあとブルスターさんは、ハリーにクッキーをあげたりして元気づけ、ハリーもしだいに伸びのびと遊ぶようになります。お母さんがハリーを置いていってしまう場面は、深く印象に残ります。小学校低学年向き。
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