2011年6月2日木曜日

スーザンのかくれんぼ












「スーザンのかくれんぼ」(ルイス・スロボドキン/作 やまぬしとしこ/訳 偕成社 2006)

スーザンは隠れるところをさがしていました。というのも、スーザンはクモが大嫌いなのに、兄さんたちはガラスびんに飼っているクモをみせようとするのです。芝生の上で編み物をしているお母さんに隠れ場所を訊いてみると、お母さんは垣根のそばの大きなカシの木を教えてくれました。スーザンがそこに隠れると、垣根ごしに隣りのおばさんが声をかけてきました。そこで、こんどはおばさんに教わり、物置のかげに隠れることにしました。すると、毎週芝刈りにくるゲリーさんに声をかけられました。そこで、こんどはゲリーさんに教わり、大きなバラの茂みに隠れることにしました──。

隠れるところをさがすスーザンのお話です。このあと、スーザンは犬小屋に隠れ、大きな柳の木の下に隠れます。ここまでが前半。後半はお母さんがスーザンをさがして、スーザンの足どりをたどっていきます。

絵はカラーと白黒の絵が交互にくる構成。スロボドキンのえがく水彩には、素敵な明るさがあります。カバー袖の文章によると、この絵本はイタリアの海辺のホテルに泊まっていたとき、本当にあったことをもとにしてえがいたということです。小学校低学年向き。

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