2011年4月28日木曜日

小さなしょうぼうしゃ」










「小さなしょうぼうしゃ」(グレアム・グリーン/文 エドワード・アーディゾーニ/絵 阿川弘之/訳 文化出版局 1975)

リトル・スノーリング村に、サムじいさんという消防士が住んでいました。サムじいさんは、小馬のトビーに自慢のちび消防車を引かせ、村を火事から守っていました。ところが、サムじいさんをきらっているブリッグス町長が、ロンドンの市長に手紙をだして、村に新しい消防車がやってくることになりました。

新しい消防車がやってきたので、サムじいさんたちは楽しみにしていた消防記念日にも出席することができません。家賃が払えなくなったサムじいさんは、トビーにちび消防車を引かせ、行商をはじめます。ですが、朝暗いうちから仕事にでかけ、夜暗くなってから家に帰る生活で、サムじいさんはリューマチになり、ちび消防車はさびだらけになってしまいます──。

グレアム・グリーンとアーディゾーニによる「小さなきかんしゃ」の続編にあたる絵本です。主人公のサムじいさんは、「小さなきかんしゃ」の、赤ぼうのトロリーおじさんのお父さんです。このあと、落ち目になったサムじいさんとちび自動車はさんざんつらい目にあうのですが、最後に挽回のチャンスがやってきます。小学校低学年向き。

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