「おかえりなさいおにいちゃん」(ルイス・バウム/文 スーザン・バーレイ/絵 もきかずこ/訳 ほるぷ出版 1991)
きょう、いよいよジョーイお兄ちゃんが帰ってきます。お兄ちゃん、いまなにしてるの。夜明け前で、寒くてふるえてる? お兄ちゃん汽車に乗り遅れちゃだめよ。絶対きょう帰ってきてね。
〈わたし〉は学校をお休みします。ママは家中をピカピカにし、パパも会社を休んで車を洗います。ねえ、いまお兄ちゃんはどこらへんかしら──。
妹の〈わたし〉が、遠くの学校から帰ってくるお兄ちゃんを待ちこがれる、という絵本です。ページの上部に絵があり、その下に文章があるという構成。絵は、線画に水彩で着色された、内容によくあった、あたたかみのあるもの。このあと、お兄ちゃんの歓迎パーティーのために、〈わたし〉はお母さんとお父さんと一緒に買いものにでかけ、そのあと車でお兄ちゃんを駅まで迎えにいきます。小学校低学年向き。