「しずかに! ここはどうぶつのとしょかんです」(ドン・フリーマン/作 なかがわちひろ/訳 BL出版 2008)
あるところに、カリーナという女の子がいました。カリーナは土曜日の朝、必ず図書館へいきました。男の子たちのあいだにすわって、動物がたくさんでてくる本を読んでいたカリーナは、「動物たちも本を読みたいかもしれないな」と、ぼんやり考えごとをはじめました。
わたしが図書館のひとだったら、動物だけが図書館に入れる特別な日をつくるのに。カウンターにすわって、じっと待つと、最初にくるのはだれかしら。あ、カナリアさんが一番乗り。次はだれかと思ったら、まあ、ライオンさん──。
女の子が、動物だけが図書館に入れる日というのを想像する絵本です。このあと、ゾウ、クジャク、カメ、キリン、ヤマアラシ、サル、ウマ、ウシが図書館にやっってきます。そして、ネズミがやってきて、ちょっとした騒動がもち上がります。絵は、色の鮮やかさが印象的。イスにすわって、机で本を読む動物たちが、なんとなく可愛らしいです。カリーナの想像の世界は、簡略化されてえがかれ、それまで3人称だった文章は1人称になります。。小学校低学年向き。
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