「ぼくたちまたなかよしさ」(ハンス・ウィルヘルム/作 久山太市/訳 評論社 1988)
ぼくと妹は、たいていは仲良しです。寝る前にお話をしてやるとき、妹はおとなしく聞いています。でも、分けっこするときは大騒ぎ。ある日、妹はとんでもないことをしでかしました。ぼくが飼っていたカメに運動が必要だなんて考えて、池に放してしまったのです──。
〈ぼく〉は、妹に心底怒り、あんまり腹を立てたせいか具合まで悪くしてしまうのですが――。
兄と妹のけんかを題材にした絵本です。絵は水彩。寝こんでしまった〈ぼく〉は、庭で妹が元気に遊んでいるのがまた許せません。でも、〈ぼく〉はじき妹を許し、仲直りします。裏表紙にえがかれたカメの姿がうれしいです。小学校低学年向き。
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