
「こねこのミヌー」(フランソワーズ/作 岸田衿子/訳 のら書店 2006)
パリに、ネネットという名前の小さな女の子が住んでいました。ある日、ネネットが飼っていた白い子猫のミヌーがいなくなってしまいました。ネネットは、ミヌー!ミヌー!と子猫を呼びながら、あちこちをさがしました。でも、レストランで訊いても、魚売りのおばさんに訊いても、新聞売りのおばさんに訊いてもみつかりません。一体、ミヌーはどこにいってしまったのでしょう。
「まりーちゃんとひつじ」で有名なフランソワーズの描いた絵本です。太い描線でえがかれた、可愛らしい絵が魅了的です。岸田衿子さんの解説によれば、ミヌーという名前は、日本語で「にゃんこ」「こねこちゃん」に当たることばだそう。また、岸田さんも指摘していますが、この絵本は終わりかたが絶妙です。この終わりかたに気づくのは、大人より子どものほうが早いかもしれません。小学校低学年向き。
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