
「かたつむりとさる」(ヤン・サン/再話 ハー・ダン/下絵 モンのこどもたち/刺繍 やすいきよこ/訳 福音館書店 1997)
昔むかし、食べものを探していたサルが、やはり食べものを探していたかたつむりに出会いました。「すばしっこいおれでさえ食べものをみつけるのは大変なんだ。おまえさんじゃ食べものをみつけられるわけないよ」と、サルが馬鹿にすると、かたつむりがいいました。「ぼくだってちゃんと食べものをみつけてるよ。そんなに馬鹿にしたふうにいうんなら、かけっこしてみようよ」。そこで、2人は3日後にここで会い、先に3つの山と3つの谷を越えたほうが勝ちという、かけっこをすることにしました。
当然、まともにたたかっては、かたつむりに勝ち目はありません。そこで、サルと別れたかたつむりは、親類縁者をあつめてある作戦をつたえます。はたして、うまくいくでしょうか。
ラオスのモン族の民話をもとにした絵本です。絵は刺繍で表現されています。「サルとトラ」では、トラに一杯食わせたサルでしたが、ここではかたつむりにだし抜かれてしまいます。小学校低学年向き。
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