
「マリアとコンドル」(稲村哲也/再話 ハイメ・ロサン/絵 ヘオルヒーナ・デ・ロサン/絵 福音館書店 1997)
アンデスの広い草原に、マリアという美しい女の子が住んでいました。ある日、キツネやコンドルに襲われないように、マリアがリャマやアルパカの番をしていると、黒い服と白いマフラーをつけた若者があらわれました。「ぼくと遊ぼう。ぼくがきみをおぶってあげよう」。いいわ、とマリアがこたえると、と若者がいいました。「きっと、空を飛んでいるような気がするよ。でも、けっして目を開けてはいけないよ」。
若者は、じつはコンドル。マリアを高い崖の上につれていくと、コンドルは、おまえはおれのお嫁さんになってここで暮らすのだといいだして――。
ペルーの民話をもとにした絵本です。油彩の絵を描いたひとも、ペルーのひと。娘のところにコンドルがやってくるというのが、じつに南米らしいところです。小学校低学年向き。
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