リストは、「賞をとった子どもの本」(ルース・アレン/著 こだまともこ/監訳 熊谷淳子/訳 本間裕子/訳 玉川大学出版部 2009)からの引き写しです。
ただ、以下の点がちがいます。
・原書の出版社名は記述しない。
・日本語訳がある場合は原則としてそちらだけを記す。
1982
クリス・バン・オールズバーグ 「ジュマンジ」 へんみまさお/訳 ほるぷ出版
オナー
Stephen GAMMELL 「Where the Buffaloes Begin」 text by Olaf BAKER
アニータ・ローベル 「ABCのおかいもの」 アーノルド・ローベル/文 偕成社編集部/訳 偕成社
Alice & Martin PROVENSEN 「A visit to William Blake’s Inn:Poems for Innocent and Experienced Travelers」 text by Nancy WILLARD
モーリス・センダック 「まどのそとのそのまたむこう」 わきあきこ/訳 福音館書店
1981
アーノルド・ローベル 「ローベルおじいさんのどうぶつものがたり」 三木卓/訳 文化出版局
オナー
Molly BANG 「The Grey Lady and the Strawberry Snatcher」
Dnald CREWS 「Truck」
Joseph LOW 「Mice Twice」
Ilse PLUME 「The Bremen──Town Musicians」
1980
バーバラ・クーニー 「にぐるまひいて」 ドナルド・ホール/文 もぎかずこ/訳 ほるぷ出版
オナー
クリス・バン・オールスバーグ 「魔術師ガザージ氏の庭で」 へんみまさお/訳 ほるぷ出版
「魔術師アブドゥル・ガザツィの庭園」 村上春樹/訳 あすなろ書房
レイチェル・イザドラ 「ベンのトランペット」 谷川俊太郎/訳 あかね書房
ユリ・シュルヴィッツ 「たからもの」 安藤紀子/訳 偕成社
1979
ポール・ゴーブル 「野うまになったむすめ」 じんぐうてるお/訳 ほるぷ出版
オナー
ドナルド・クリューズ 「はしれ!かもつれっしゃたちのぎょうれつ」 たむらりゅういち/訳 評論社
Peter PARNALL 「The Way to Start a Day」 text by Byrd BAYLOR
1978
ピーター・スピアー 「ノアのはこ船」 松川真弓/訳 評論社
オナー
デビッド・マコーレイ 「キャッスル──古城に秘められた歴史をさぐる」 相敷真次郎/訳 岩波書店
マーゴット・ツェマック 「ありがたいこってす!──ユダヤの民話から」 わたなべしげお/訳 童話館出版
1977
ディロン夫妻 「絵本アフリカの人びと──26部族のくらし」 マスグローブ/文 西江雅之/訳
オナー
M・B・ゴフスタイン 「おばあちゃんの魚つり」 落合恵子/訳 アテネ書房
Nonny HOGROGIAN 「The Contest」
Beverly Brodsky McDERMOTT 「The Golem:a Jewish Legend」
Peter PARNALL 「Hawk,I’m Your Brother」 text by Byrd BAYLOR
ウィリアム・スタイグ 「ものいうほね」 せたていじ/訳 評論社
1976
レオ・ディロン,ダイアン・ディロン 「どうしてカはみみのそばでぶんぶんいうの?──西アフリカの民話より」 ヴェルナ・アールデマ/文 やぎたよしこ/訳 ほるぷ出版
オナー
トミー・デ・パオラ 「まほうつかいのノナばあさん」 ゆあさふみえ/訳 ほるぷ出版
Peter PARNALL 「The Desert is Theirs」 text by Byrd BAYLOR
1975
ジェラルド・マクダーモット 「太陽へとぶ矢──インディアンにつたわるおはなし」 じんぐうてるお/訳 ほるぷ出版
Tom FEELINGS 「Jambo Means Hello:Swahili Alphabet Book」
1974
マーゴット・ツェマック 「ダフィと小鬼──イギリス・コーンウォール地方の民話」 ハーヴ・ツェマック/再話 木庭茂夫/訳 富山房
オナー
スーザン・ジェファーズ 「のんきなかりゅうど──マザー・グースのうた」 清水真砂子/訳 アリス館牧神社
デビッド・マコーレイ 「カテドラル──最も美しい大聖堂のできあがるまで」 飯田喜四郎/訳 岩波書店
1973
Blair Lent 「The Funny Little Woman」 retold Arlene MOSEL
オナー
Tom BAHTI 「When Clay Sings」 text by Byrd BAYLOR
Leonard BASKIN 「Hosie’s Alphabet」 text by Hosea,Tobias and Lisa BASKIN
「白雪姫と七人の小人たち」 グリム/原作 八木田宣子/訳 富山房
ジェラルド・マクダーモット 「アナンシと6ぴきのむすこ──アフリカ民話より」 しろたのぼる/訳 ほるぷ出版
1972
ナニー・ホグロギアン 「きょうはよいてんき」 あしのあき/訳 ほるぷ出版
オナー
Janina DOMANSKA 「If All the Sea Were One Sea」
Tom FEELINGS 「Moja Means One:A Swahili Counting Book」 text by Muriel FEELINGS
アーノルド・ローベル 「よるのきらいなヒルディリド」 チェリ・デュラン・ライマン/文 渡辺茂男/訳 富山房
1971
ゲイル・E・ヘイリー 「おはなしおはなし──アフリカ民話より」 あしのあき/訳 ほるぷ出版
オナー
ブレア・レント 「おこった月」 ウィリアム・スリーター/再話 晴海耕平/訳 童話館出版
アーノルド・ローベル 「ふたりはともだち」 三木卓/訳 文化出版局
モーリス・センダック 「まよなかのだいどころ」 じんぐうてるお/訳 富山房
1970
ウィリアム・スタイグ 「ロバのシルベスターとまほうの小石」 せたていじ/訳 評論社
オナー
キーツ 「ピーターのめがね」 きじまはじめ/訳 偕成社
レオ・レオニ 「アレクサンダとぜんまいねずみ──ともだちをみつけたねずみのはなし」 谷川俊太郎/訳 好学社
Robert Andrew PARKER 「Pop Corn & Ma Goodness」 text by Edna Mitchell PRESTON
Brinton TURKLE 「Thy Friend,Obadiah」
マーゴット・ツェマック 「はんじさん──しょうしんしょうめいうそのおはなし」 ハーヴ・ツェマック/文 こばしげお/訳 富山房
1969
ユリー・シュルヴィッツ 「空とぶ船と世界一のばか──ロシアのむかしばなし」 アーサー・ランサム/文 神宮輝夫/訳 岩波書店
オナー
ブレア・レント 「たいようとつきはなぜそらにあるの?──アフリカの民話より」 エルフィンストーン・ディレル/文 岸野淳子/訳 ほるぷ出版社
1968
レオ・レオニ 「フレデリック──ちょっとかわったねずみのはなし」 谷川俊太郎/訳 好学社
オナー
やしまたろう 「海浜物語」(原作) 白泉社
Ed YOUNG 「The Emperor and the Kite」 text by Jone YOLEN
1967
エヴァリン・ネス 「へんてこりんなサムとねこ」 猪熊葉子/訳 佑学社
オナー
Ed EMBERLEY 「Drummer Hoff」 adapted by Barbara EMBERLEY
1966
Nonny HOGROGIAN 「Always Room for One More」 text by Sorche NIC LEODHAS
オナー
Roger DUVOISIN 「Hide and Seek Fog」 text by Aluin TRESSELT
マリー・ホール・エッツ 「あるあさぼくは…」 まさきるりこ/訳 ペンギン社
Evaline NESS 「Tom Tit Tot」
1965
ベニ・モントレソール 「ともだちつれてよろしいですか」 ベアトリス・シェンク・ド・レーニエ/文 わたなべしげお/訳 童話館出版
オナー
Morvin BILECK 「Rain Makes Applesauce」 text by Julian SCHEER
Blair Lent 「The Wave」 text by Margaret HODGES
エバリン・ネス 「ポケットのたからもの」 レベッカ・コーディル/文 三木卓/訳 リブリオ出版
1964
モーリス・センダック 「かいじゅうたちのいるところ」 じんぐうてるお/訳 富山房
オナー
レオ・レオニ 「スイミー──ちいさなかしこいさかなのはなし」 谷川俊太郎/訳 好学社
Evaline NESS 「All in the Morning Early」 text by Sorche NIC LEODHAS
Philip REED 「Mother Goose and Nursery Rhymes」
1963
エズラ・ジャック・キーツ 「ゆきのひ」 木島始/訳 偕成社
オナー
Bernarda BRYSON 「The Sun is a Golden Earring」 text by Natalia M.BELTING
モーリス・センダック 「うさぎさんてつだってほしいの」 シャーロット・ゾロトウ/文 こだまともこ/訳 富山房
1962
マーシャ・ブラウン 「むかし、ねずみが…──インドに古くから伝わるおはなしより」 晴海耕平/訳 童話館出版
「あるひねずみが…──インドのむかしがたり」 やぎたよしこ/訳 富山房
オナー
アドリエンヌ・アダムス 「ぼくたちとたいよう」 アリス・E・グッディ/文 友田早苗/訳 文化出版局
モーリス・センダック 「おじいちゃんとおばあちゃん」 E・H・ミナリック/文 松岡享子/訳 福音館書店
ピーター・スピア 「きつねのとうさんごちそうとった」 松川真弓/訳 評論社
1961
Nicolas SIDJAKOV 「Baboushka and the Three King」 text by Ruth ROBBINS
オナー
レオ・レオニ 「ひとあしひとあし──なんでもはかれるしゃくとりむしのはなし」 谷川俊太郎/訳 好学社
1960
マリー・ホール・エッツ 「クリスマスまであと九日」 マリー・ホール・エッツ、アウロラ・ラバスティダ/文 たなべいすず/訳 富山房
オナー
Adrienne ADAMS 「House from the Sea」 text by Alice E.EOUDEY
モーリス・センダック 「月夜のこどもたち」 ジャニス・メイ・アドレー/文 岸田衿子/訳 講談社
1959
バーバラ・クニー 「チャンティクリアときつね」 ジェフリー・チョーサー/原作 ひらのけいいち/訳 ほるぷ出版
オナー
Antonio FRASCONI 「The House that Jack Builts」
モーリス・センダック 「そんなときなんていう?」 セシル・ジョスリン/文 たにかわしゅんたろう/訳 岩波書店
やしまたろう 「あまがさ」 福音館書店
1958
ロバート・マックロスキー 「すばらしいとき」 わたなべしげお/訳 福音館書店
オナー
ドン・フリーマン 「とんでとんでサンフランシスコ」 やましたはるお/訳 BL出版
Paul GALDONE 「Anatole and the Cat」 text by Eve TITUS
1957
マーク・シーモント 「木はいいなあ」 ジャニス・メイ・ユードリイ/文 さいおんじさちこ/訳 岩波書店
オナー
James DAVGHERTY 「Gillespie and the Guards」 text by Benjamin ELKIN
マリー・ホール・エッツ 「ペニーさんと動物家族」 松岡享子/訳 徳間書店
ポール・ガルドン 「ねずみのとうさんアナトール」 イブ・タイタス/文 晴海耕平/訳 童話館出版
William Pène Du Bois 「Lion」
ターシャ・テューダー/著 「ターシャのかずのほん 1はいち」
ないとうりえこ/訳 メディアファクトリー
1956
フョードル・ロジャンコフスキー 「かえるのだんなのけっこんしき」 ジョン・ラングスタッフ/再話 さくまゆみこ/訳 光村教育図書
オナー
マリー・ホール・エッツ 「わたしとあそんで」 与田準一/訳 岩波書店
やしまたろう 「からすたろう」 偕成社
1955
マーシャ・ブラウン 「シンデレラ──ちいさいガラスくつのはなし」 まつのまさこ/訳 福音館書店
オナー
Marguerite DE ANGELI 「Book of Nursery and Mother Goose Rhymes」
ティボル・ゲルゲイ 「コウノトリのおはなし」 マーガレット・ワイズ・ブラウン/文 長崎出版
Helen SEWELL 「The Thanksgiving」 text by Alice DALGLIESH
1954
ルドウィッヒ・ベーメルマンス 「マドレーヌといぬ」 瀬田貞二/訳 福音館書店
オナー
エイブ・バーンバウム 「みどりの目」 ほしかわなつよ/訳 童話館出版
マーシャ・ブラウン 「スズの兵隊」 アンデルセン/文 光吉夏弥/訳 岩波書店
Jean CHARLOT 「When will the World Be Mine?」 text by miriam SCHLEIN
ロバート・マックロスキー 「ジョニーのかたやきパン」 ルース・ソーヤ/文 こみやゆう/訳 岩波書店
(「ころりんケーキほーい!」 やまだじゅんいち/訳 ポプラ社)
モーリス・センダック 「うちがいっけんあったとさ」 R・クラウス/文 わたなべしげお/訳 岩波書店
1953
リンド・ハワード 「おおきくなりすぎたくま」 渡辺茂男/訳 ほるぷ出版
オナー
マーシャ・ブラウン 「長ぐつをはいたネコ」 ペロー/作 光吉夏弥/訳 岩波書店
Fritz EICHENBERG 「Ape in a Cape:An Alphabet of Odd Animals」
マーガレット・ブロイ・グレアム 「あらしのひ」 シャーロット・ゾロトウ/文 まついるりこ/訳 ほるぷ出版
Juliet KEPES 「Five Little Monkeys」
ロバート・マックロスキー 「海べのあさ」 石井桃子/訳 岩波書店
1952
ニコラス 「みつけたものとさわったもの」 ウィル/文 晴海耕平/訳 童話館出版
オナー
Marcia BROWN 「Skipper John’s Cook」
マリー・ホール・エッツ 「ねずみのウーくん──いぬとねことねずみとくつやさんのおはなし」 たなべいすず/訳 富山房
マーガレット・ブロイ・グレアム 「あっおちてくるふってくる」 ジーン・ジオン/文 まさきるりこ/訳 あすなろ書房
Elizabeth OLDS 「Feather Mountain」
William PENE DU BOIS 「Bear Party」
1951
Katherine MILHOUS 「The Egg Tree」
オナー
マーシャ・ブラウン 「ディック・ウィッティントンとねこ」 まつおかきょうこ/訳 アリス館
Clare Turlay NEWBERRY 「TーBone,The Baby Sitter」
ニコラス 「ふたりのあか毛」 ウィル/文 はるみこうへい/訳 童話館出版
ドクター・スース 「ぼくがサーカスやったなら」 渡辺茂男/訳 日本パブリッシング
Helen STONE 「The Most Wonderful Doll in the World」 text by Phyllis McGINLEY
画家はちがうが日本語訳として、「世界一すてきなお人形」 遠藤てるよ/絵 マッギンリー/文 中山知子/訳 偕成社
1950
レオ・ポリティ 「ツバメの歌」 石井桃子/訳 岩波書店
オナー
Marcia BROWN 「Henry Fisherman」
ドクター・スース 「ふしぎなウーベタベタ」 渡辺茂男/訳 日本パブリッシング
Lynd WARD 「America’s Ethan Allen」 text by Stewart HOLBROOK
Hildegard WOODWARD 「The Wild Birthday Cake」 text by Lavinia R.DAVIS
1949
Berta&Elmer HADER 「The Big Snow」
オナー
ロバート・マックロスキー 「サリーのこけももつみ」 石井桃子/訳 岩波書店
Leo POLITI 「Juanita」
Helen STONE 「All around the Town」 text by Phyllis McGINLEY
Kurt WIESE 「Fish in the Air」
1948
ロジャー・デュボアザン 「しろいゆきあかるいゆき」 アルビン・トレッセルト/文 えくにかおり/訳 BL出版
オナー
マーシャ・ブラウン 「せかい1おいしいスープ」 わたなべしげお/訳 ペンギン社
(2010年「せかいいちおいしいスープ」と改題して再版。こみやゆう/訳 岩波書店)
Virginia Lee BURTON 「Song of Robin Hood」 text by Anne MALCOLMSON
Georges SCHREIBER 「Bambino the Clown」
Dr.SEUSS,pseud(Theodore Seuss GEISEL) 「McElligot’s Pool」
Hildegard WOODWARD 「Roger and the Fox」 text by Lavinia R.DAVIS
1947
レナード・ワイスガード 「ちいさな島」 ゴールデン・マクドナルド/文 谷川俊太郎/訳 童話館出版
オナー
Jay Hyde BARNUM 「Beasts on the River」 text by Marjorie FLACK
Tony PALAZZO 「Timothy Turtle」 text by AI GRAHAM
Leo POLITI 「Pedro,the Angel of Olvera Street」
Marjorie TORREY 「Sing in Praise:A Collection of the Best Loved Hymns」 text selected by Opal WHEELER
レナード・ワイスガード 「あまつぶぽとりすぷらっしゅ」 アルビン・トゥレッセルト/文 渡辺茂男/訳 童話館出版
1946
Maud&Miska PETERSHAM 「The Rooster Crows」
オナー
ルース・ガネーネット 「わたしのおかあさんは世界一びじん」 ベッキー・ライアー/文 光吉郁子/訳 大日本図書
Marjorie TORREY 「Sing Mother Goose」 music by Opal WHEELER
レナード・ワイスガード 「まいごになった子ひつじ」 マーガレット・ワイズ・ブラウン/文 こみやゆう/訳 長崎出版
Kurt WIESE 「You Can Write Chinese」
1945
エリザベス・オートン・ジョーンズ 「おやすみかみさま」 レイチェル・フィールド/文 なかむらたえこ/訳 燦葉出版社
オナー
Marguerite DE ANGELI 「Yonie Wondernose」
マリー・ホール・エッツ 「もりのなか」 まさきるりこ/訳 福音館書店
Kate SERDY 「the Christmas Anna Angel」 text by Ruth SAWYER
ターシャ・テューダー 「ターシャ・テューダーのマザーグース」 山田詩子/訳 フェリシモ
1944
ルイス・スロボドキン 「たくさんのお月さま」 ジェイムズ・サーバー/文 なかがわちひろ/訳 徳間書店
オナー
Arnold E.BARE 「Pierre Pidgeon」
Plato CHAN 「GoodーLuck House」 Text by ChihーYi CHAN
ジャン・シャロー 「おやすみなさいのほん」 マーガレット・ワイズ・ブラウン/文 いしいももこ/訳 福音館書店
Berta&Elmer HADER 「The Mighty Hunter」
Elizabeth Orton JONES 「Small Rain」 Verses from the Bible,text Selected by Jessie Orton JONES
1943
バージニア・リー・バートン 「ちいさいおうち」 石井桃子/訳 岩波書店
オナー
Mary&Conrad BUFF 「Dash and Dart」
クレア・ターレー・ニューベリー 「うさぎのマシュマロ」 劉優貴子/訳 講談社
1942
ロバート・マックロスキー 「かもさんおとおり」 わたなべしげお/訳 福音館書店
オナー
ワンダ・ガアグ 「なんにもないない」 むらなかりえ/訳 ブック・グローグ社
Velino HERRERA 「In My Mother’s House」 Text by Ann Nolan CLARK
Holling C.HOLLING 「PaddleーToーTheーsea」
Maud&Miska PETERSHAM 「An American ABC」
1941
Robert LAWSON 「They Were Strong and Good」
オナー
クレア・ターレイ・ニューベリー 「エイプリルと子ねこ」 湯浅ふみえ/訳 ジーシー
1940
イングリ・ドオレーア、エドガー・バーリン・オドレーア 「エブラハム・リンカーン」 光吉夏弥、進士益太/訳 羽田書店
オナー
ルドウィッヒ・ベーメルマンス 「げんきなマドレーヌ」 瀬田貞二/訳 福音館書店
Lauren FORD 「The Ageless Story」
Berta&Elmer HADER 「CockーaーDoodle Doo」
1939
トマス・ハンドホース 「メイリイとおまつり」 いっしきよしこ訳 ポプラ社
オナー
Laura Adams ARMER 「The Forest Pool」
ジェームズ・ドーハティ 「アンディとらいおん」 むらおかはなこ訳 福音館書店
ワンダ・ガアグ 「しらゆきひめと七人の小人たち」 うちだりさこ訳 福音館書店
ロバート・ローソン 「おかのうえのギリス」 マンロー・リーフ文 こみやゆう訳 岩波書店
クレア・ターレー・ニューベリー 「こいぬのバーキス」 劉優貴子訳 講談社
1938
Dorothy P LATHROP 「Animals Of the Bible,A Picture Book text selected from the king James Bible by Helen Dean FISH」
オナー
Boris ARTZYBASHEFF 「Seven Simeons:A Russian Tale」
Robert LAWSON 「Four and Twenty Blackbirds」 compiled by Helen Dean FISH
2014年1月28日火曜日
2013年7月10日水曜日
なんにもないない
「なんにもないない」(ワンダ・ガアグ/作 むらなかりえ/訳 ブック・グローブ社 1994)
ずっと昔、古ぼけた農場の片隅に、3匹の捨てイヌの兄弟がいました。とんがり屋根の犬小屋には、耳のとがった、とんがり兄さんが、くるりん屋根の犬小屋には、巻き毛がくるりの、くるりん兄さんが住んでいました。そして、まあるい屋根の犬小屋には、“なんにもないない”が住んでいました。なぜ、こんな名前かというと、ないないは姿がなかったのです――。
ないないは、跳ぶことも、走ることも、食べることもできました。みることも、聞くことも、臭いを嗅ぐこともできました。兄さんたちと吠えたり、じゃれあったりして、ないないは楽しく暮らしていました。
ところが、ある日、男の子と女の子がやってきて、犬小屋をみつけます。2人は兄さんたちを抱きかかえ、連れていってしまいます。そこで、ないないは2人を追いかけるのですが――。
「100まんびきのねこ」で名高い、ワンダ・ガアグによる絵本です。温かみのある絵柄と、くり返しの多いリズミカルな文章で、お話は愉快に進んでいきます。さて、このあと、みんなとはぐれてしまったないないは、1本の木の前にやってきます。そこで、森のもの知りカラスに出会い、「まほうの本」に書かれた《ありやなしやのじゅつ》を教わります。ないないは、何日もかけて懸命に魔法をとなえて――と、お話は続きます。なんにもないないだったのに、最後は、“なんでもあるある”で終わる、なんとも楽しいお話です。小学校低学年向き。
2013年7月9日火曜日
どろぼうとおんどりこぞう
「どろぼうとおんどりこぞう」(ナニー・ホグロギアン/作 はらしょう/訳 アリス館 1976)
昔、トルコのアダナの町に、お母さんと、メルコンという男の子が住んでいました。家は貧乏でしたが、メルコンの誕生日には、お母さんがごちそうをしてくれることになっていました。誕生日の日、オンドリを焼いてもらうため、メルコンはお母さんにいわれてベーカーリーにいきました。
オンドリが焼けるのを待っているあいだ、メルコンは近くの原っぱで、お母さんにあげる花を摘みます。そして、ベーカーリーにもどり、オンドリを受けとるのですが、そこに3人の泥棒があらわれて、オンドリをひつたくって逃げていってしまいます――。
絵は、おそらく水彩と色鉛筆でえがかれたもの。このあと、大切なオンドリをひったくられたメルコンは、きっと仕返ししてやるぞと心に決めます。次の日、洋服屋で泥棒のひとりをみつけ、「これは死んだおじさんが残してくれた上着なんだ。あしたの4時までに直してくれ」と、泥棒がいっているのを耳にします。そこで、次の日の3時に洋服屋にいき、泥棒の使いだといって、まんまと上着を手に入れます。上着がなくなった泥棒は大いに腹を立てるのですが、ドアのところにこんな貼り紙をみつけます。「おんどりこぞうのしかえしさ。またやるぜ」――。メルコンの仕返しはまだまだ続きます。小学校中学年向き。
2013年7月8日月曜日
トリとボク

「トリとボク」(長新太/作 あかね書房 1985)
〈ぼく〉の家から電車に乗って、3つ目の駅で降りて少し歩くと、鳥がたくさんやってくる川があります。夕方になって、鳥が影だけになると、みんな肩を寄せあうようにあつまって、水の上でいろんな形をつくります。鳥たちは数え切れないくらいいっぱいあつまって、ほんとうのゾウより大きなゾウになったり、ぱあーっと散っていって、すーっと固まると、ものすごく大きなクジラになったりします。
鳥たちは動物だけではなく、木になったり、山になったりすることがあります。なってほしいものを大きな声でお願いしても、聞いてはくれません。
鳥たちがいろんな形をつくるのをながめる〈ぼく〉のお話です。絵は、青味がかった色合いの、抒情あふれるもの。鳥たちがいろんなかたちをつくるのは〈ぼく〉だけが知っている秘密です。鳥たちは自分たちの好きなものしかやらないみたいだけれど、〈ぼく〉はそれでいい。鳥たちはオカアサンとオトウサンになったりして、それが〈ぼく〉のお気に入り――。ちょっと、長新太さんの名作「ちへいせんのみえるところ」を思い出させる一冊です。小学校低学年向き。
2013年7月5日金曜日
くれよんのはなし
「くれよんのはなし」(ドン・フリーマン/作 さいおんじさちこ/訳 ほるぷ出版 1976)
クレヨンの箱には、外にでたがっている8色のクレヨンたちがいました。画鋲で壁にとめられた画用紙は、絵を描くひとを待っていました。ある日、クレヨンの箱のふたが、ぱっと開きました。8色のクレヨンたちは、「わぁーい、絵を描こう!」と、叫び声をあげました。
まず、青いクレヨンが飛びだして、空と海を描きます。それから、黄色のクレヨンが太陽と島を描き、茶色のクレヨンが島に木と男の子を描いて――。
ドン・フリーマンは、「くまのコールテンくん」などの作者として高名です。本書は、タテ14センチ、ヨコ18センチの小振りな絵本。クレヨンと水彩をうまくつかって、みごとに作品世界をつくっています。このあと、緑のクレヨンが葉っぱとカメを描き、紫のクレヨンが男の子に棒をもたせ、カメの背中に模様を描きます。でも、男の子は悲しそうな顔をしています。そこで、男の子はうちに帰りたいんだよと、黒いクレヨンが船を描いてあげて――と、お話は続きます。男の子を喜ばせるために、クレヨンたちが力をあわせ、最後に不思議なことが起こります。小学校低学年向き。
2013年7月4日木曜日
変わり者ピッポ
「変わり者ピッポ」(トレイシー・E.ファーン/文 ポー・エストラーダ/絵 片岡しのぶ/訳 光村教育図書 2010)
フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のてっぺんに、いよいよドームがつくられることになりました。でも、大聖堂の大きさは途方もありません。どうやったら、ドームをつくることができるのか、そのやりかたをコンテストで決めることになりました。それを聞いたピッポは、待ちに待ったチャンスがついにきたと思いました。
ピッポの本名は、フィリッポ・ブルネレスキ。すぐれた職人でしたが、くる日もくる日も奇妙な機械を考えたり、設計図を書いたりしていたので、街のひどひとからは「変わり者ピッポ」と呼ばれていました。「コンテストで勝てば、嫌なあだ名もきっと消えるぞ」と、ピッポは思いました。
どうしたら、大聖堂の美しさをそこなうことなくドームを支えることができるのか。大量の大理石を、石切り場からどうやって運び、どうもち上げるのか。ライバルである、高名な彫刻家のロレンツォに馬鹿にされながら、ピッポは考えに考えます。
1377年に生まれた実在の人物、フィリッポ・ブルネレスキについての伝記絵本です。絵は輪郭線のはっきりした、わかりやすい厚塗りのもの。このあと、ピッポはコンテストの委員たちに自分のアイデアを披露しますが、あんまり斬新すぎて、一度は委員たちに蹴られてしまいます。そこで、ひとが入れるほどの模型をつくり、それを委員たちにみてもらって、ついにピッポの案が採用されることになります。ですが、じっさいの建設はロレンツォと協力してやることになって――と、お話は続きます。小学校高学年向き。
2013年7月3日水曜日
あずきがゆばあさんとトラ
「あずきがゆばあさんとトラ」(チョホサン/文 ユンミスク/絵 おおたけきよみ/訳 アートン 2004)
昔、ある山里に、ひとりのおばあさんが住んでいました。ある日、おばあさんがあずき畑ではたらいていると、裏山からトラが降りてきて、おばあさんを食べようとしました。おばあさんが、「トラさん、トラさん、このあずきが実ってから、あずきがゆを一杯食べるまで待っておくれ」というと、あずきがゆまで食べたくなったトラは、「あずきができるころにまたくるからな」といって、去っていきました。
秋になり、おばあさんはあずきをとって、お釜いっぱいにあずきがゆをつくります。でも、トラに食べられてしまうかと思うと、あずきがゆものどを通りません。すると、タマゴがころころ転がってきて、「ばあさん、ばあさん、なぜ泣くの?」とたずねます。おばあさんが訳を話すと、「あずきがゆを一杯くれたら、助けてあげる」と、タマゴはいいだして――。
韓国の昔話をもとにした絵本です。絵はコラージュ。登場人物たちが、みな生き生きとした描線でえがかれているのが目を引きます。このあと、おばあさんのもとに、スッポンと、うんちと、錐(きり)と、石うすと、むしろと、背負子(しょいこ)がやってきて、あずきがゆを食べ、おばあさんに加勢します。そして夜になり、いよいよトラがやってきます――。クライマックスは、日本のさるかに合戦を思い起こさせます。小学校中学年向き。
2013年7月2日火曜日
さるとびっき
「さるとびっき」(武田正/再話 梶山俊夫/絵 福音館書店 1993)
昔、こんぴら山のふもとにサルとびっき(カエル)がいました。ある日、サルがびっきに、「おらと2人で田んぼをつくらねえか」といいました。「それはいいことだ」と、びっきはこたえました。
サルとびっきは山にでかけ、田んぼつくりをはじめます。でも、サルはすぐ、「おらは肩がこってきた」といいだします。あくる日、びっきが、「きょうは田をだかやしにいくべえ」と、サルのうちを訪ねると、「きょうは頭が痛くてとてもいかれねえ」と、サルはこたえます。そこで、びっきはひとりで田んぼにいき、ぺったらぺったら田をたがやして――。
山形の昔話をもとにした絵本です。原話の語り手は川崎みさをさん。絵は、柔らかい描線でえがかれたユーモラスなもの。ほとんど2色なのですが、部分部分につかわれた色が大変効果的です。文章は民話調。冒頭を引用してみましょう。
《むかし、あったけど。
こんぴらやまの ふもとに、さると びっき いたっけど。
あるひ、さるが やぶから がっさがっさと やってきて、
「びっきや びっき。おらと ふたりで たんぼ つくらねえか」
こういったど。》
このあと、仕事をさぼってばかりのサルの代わりに、びっきはひとりで田植えをし、草刈りをし、稲刈りをします。さて、モチつきとなったとき、サルがやってきて、たちまちモチをつき上げます。そして、サルは、「山の上からモチの入ったうすを転がして、先にモチを拾った者が食うことにしよう」と、欲の深いことをいいだして――。お話は最後に、サルの頬やお尻がなぜ赤いかという由来譚となって終わります。小学校低学年向き。
2013年7月1日月曜日
まどのそとのそのまたむこう
「まどのそとのそのまたむこう」(モーリス・センダック/作 わきあきこ/訳 福音館書店 1983)
船乗りのパパは海におでかけしました。ママは、あずま屋に腰を下ろしました。アイダは、赤ちゃんに魔法のホルンを吹いてあげました。でも、赤ちゃんのほうをみないで吹いていたので、ゴブリンたちがやってきて、氷の人形をおいて赤ちゃんをさらっていってしまいました。
アイダは氷の人形を抱きしめます。氷がぽたぽたと溶けだしたので、赤ちゃんがさらわれたことに気がつきます。「ゴブリンたちが盗んだんだわ! お嫁さんにしようと思ってるのね!」と、アイダはかんかんに怒って、ママの黄色いレインコートにくるまり、ポケットにホルンを突っこんで、ゴブリンたちを追いかけようとします。でも、後ろ向きに窓枠を越えたアイダは、窓の外のそのまたむこうにいってしまい――。
「かいじゅうたちのいるところ」の作者として高名な、センダックの作品です。絵は大変な濃厚さ。このあと、アイダはふわふわと飛んでいき、ゴブリンたちの洞窟を通りすぎてしまうのですが、遠い海からパパの歌が聞こえてきてくるりと振り向き、ゴブリンたちの結婚式入りこみます――。絵もお話も、さまざまな暗示に満ちていて、とても読み終えることのできない、不思議な一冊となっています。小学校中学年向き。
船乗りのパパは海におでかけしました。ママは、あずま屋に腰を下ろしました。アイダは、赤ちゃんに魔法のホルンを吹いてあげました。でも、赤ちゃんのほうをみないで吹いていたので、ゴブリンたちがやってきて、氷の人形をおいて赤ちゃんをさらっていってしまいました。
アイダは氷の人形を抱きしめます。氷がぽたぽたと溶けだしたので、赤ちゃんがさらわれたことに気がつきます。「ゴブリンたちが盗んだんだわ! お嫁さんにしようと思ってるのね!」と、アイダはかんかんに怒って、ママの黄色いレインコートにくるまり、ポケットにホルンを突っこんで、ゴブリンたちを追いかけようとします。でも、後ろ向きに窓枠を越えたアイダは、窓の外のそのまたむこうにいってしまい――。
「かいじゅうたちのいるところ」の作者として高名な、センダックの作品です。絵は大変な濃厚さ。このあと、アイダはふわふわと飛んでいき、ゴブリンたちの洞窟を通りすぎてしまうのですが、遠い海からパパの歌が聞こえてきてくるりと振り向き、ゴブリンたちの結婚式入りこみます――。絵もお話も、さまざまな暗示に満ちていて、とても読み終えることのできない、不思議な一冊となっています。小学校中学年向き。
2013年6月30日日曜日
ことば
「ことば」(アン・ランド/作 ポール・ランド/作 長田弘/訳 ほるぷ出版 1994)
《ことばって 何だとおもう?
かんがえていることを ちゃんと いいあわらすもの。
それが ことば。
わすれているものを はっきりと おもいだすもの。
それが ことば。》
ことばは耳で聞くもの。目でみるもの。本や人形や椅子みたいに、物の名前もことば。鳥やイヌやクマみたいに、動物の名前もことば。感じたことを感じたとおりにいうのもことば。飛び上がる、走る、いっぱい楽しむ、君にできることをいいあわらすのもことば──。
ことばのもつ、さまざまな性質について紹介した絵本です。絵はシンプルでセンスに富んだコラージュ。文章もまた簡潔。話かけるような文章で、ことばのいろいろな面に触れています。知りたいとたずねることができるのもことば。長いことば。短いことば。、ゴロゴロとカミナリの音をあらわすのもことば。叫ぶのもことば、ささやくのもことば──。ことばという、不思議なものについての考察はまだまだ続きます。小学校低学年向き。
2013年6月27日木曜日
きょだいなきょだいな
「きょだいなきょだいな」(長谷川摂子/文 降矢なな/絵 福音館書店 1994)
《あったとさ あったとさ
ひろい のっぱら どまんなか
きょだいな ピアノが あったとさ
こどもが 100にん やってきて
ピアノの うえで おにごっこ
……》
野原に巨大なものがあらわれては、子どもたちがそれと触れあう――という絵本です。コラージュでえがれた絵は、巨大感がじつによくでています。また、100人の子どもたちのしぐさが細かく描き分けられているのも楽しいです。このあと、野原には、巨大なせっけんや、トイレットペーパーや、ビンや、泡だて器などが出現。ページーをめくるたびに、思いがけないものがあらわれます。お話会でもよくつかわれる一冊です。小学校低学年向き。
クマくんのふしぎなエンピツ
「クマくんのふしぎなエンピツ」(アンソニー・ブラウン/作 田村隆一/訳 評論社 1993)
ある日、ちびクマくんはお散歩にでかけました。そこに、2人のハンターがあらわれました。ハンターは、ちびクマくんを捕まえようと飛びかかりましたが、ちびクマくんがエンピツでひもを描くと、ハンターはそのひもに引っかかって転んでしまいました。
ハンターたちは、投げ縄や鉄砲や落とし穴など、さまざまな方法でちびクマくんを捕まえようとします。でも、ちびクマくんはそのたびに、描いたことが本当になるエンピツをつかって、危ういところを脱します。
描いたことが本当になるという、「はろるどとむらさきのくれよん」などと同趣向の絵本です。ちびクマくんは、さっと絵を描いて、ハンターたちの手から逃れます。絵は、デフォルメのきいた、イラスト風のもの。背景がやけにシュールです。黙もくと、でも鮮やかに危機を乗り越えていく、ちびクマくんの姿がなんともユーモラスです。小学校低学年向き。
本書は、「くまさんのおたすけえんぴつ」(さくまゆみこ/訳 BL出版 2012)のタイトルでも出版されています。冒頭の訳文をならべてみましょう。
「クマくんのふしぎなエンピツ」
《ある日 ちびクマくんは お散歩。
そこに 二人のハンター。
ちびクマくん 見つけられちゃった。
あぶなーい! ちびクマくん。
アッというまに ちびクマくん 白い紐を描きだす。
やった ちびクマくん!》
「くまさんのおたすけえんぴつ」
《あるひ、くまさんは さんぽに でかけました。
でも、かりを していた ハンターたちが
くまさんを みつけてしまいました。
あっ、たいへん! くまさん きをつけて!
くまさんは いそいで、まほうの えんぴつを つかいます。
やったね、くまさん!》
2013年6月25日火曜日
スイミー
「スイミー」(レオ・レオニ/作 谷川俊太郎/訳 好学社 1979)
広い海に、小さな魚の兄弟たちが暮らしていました。みんな赤いのに、スイミーという名前の1匹の魚だけが真っ黒でした。ある日、お腹をすかせた、おそろしいマグロがやってきました。マグロはひと口で赤い魚たちを一匹残らず飲みこんでしまい、逃げられたのはスイミーだけでした。
一匹だけになってしまったスイミーは、海の底をさまよいます。でも、海には素晴らしいものがたくさんあり、スイミーはだんだん元気をとりもどしていきます──。
本書は、「あおくんときいろちゃん」とともに、レオ・レオニの代表作。副題は「ちいさなかしこいさかなのはなし」。このあと、海のなかでさまざまなものをみたスイミーは、岩かげにいるスイミーそっくりの小さな赤い魚をみつけます。「でてこいよ。みんなで遊ぼう。面白いものがいっぱいだよ」と、スイミーは声をかけますが、「だめだよ。大きな魚に食べられてしまうよ」と、小さな赤い魚たちはこたえます。「でも、いつまでもそこにじっとしているわけにはいかないよ」と、スイミーは考えに考えて──。小学校低学年向き。
余談ですが、作中にでてくる「いせえび」は、原書では、「Lobster」。絵はもちろん、ロブスターとしてえがかれているので、文章とちぐはぐになっています。本書が出版された当時、ロブスターということばはまだ一般的ではなく、それで「いせえび」と訳したのかもしれません。
2013年6月24日月曜日
化石をみつけた少女
「化石をみつけた少女」(キャサリン・ブライトン/作 せなあいこ/訳 評論社 2001)
1810年、イギリスのドーセット州、ライム・リージスの海岸で、メアリーと弟のジョーは、きょうも母さんの店で売る“掘りだしもの”をさがしていました。父さんが亡くなってから、2人はこうして家を助けていました。ある日、嵐がきて、大きな波が窓を破って流れこみ、店の品物はみんな流されてしまいました。「大丈夫。ジョーとあたしで、またすぐにいいものをたくさんみつけてくるから」と、メアリーは母さんをなぐさめました。
店は、丘の上に住むアークライトさんが修理にきてくれることになります。メアリーとジョーは海岸にでかけ、崖で大きな化石をみつけます。2人で腕を伸ばして計ると、6メートルくらいあります。どうやったら、このワニみたいな化石を崖からとりだせるのか。メアリーはアークライトさんに足場を組んでもらうことにします──。
副題は「メアリー・アニング物語」。実在した、メアリー・アニングのエピソードをもとにした作品です。コマ割りされた、マンガ風の絵本で、絵は明快な水彩。メアリーは、なにごとにも動じない女の子としてえがかれています。さて、このあと、アークライトさんに足場を組んでもらったメアリーは、大きな化石を掘りだします。翌朝、店には化石をみにきたひとたちの長い行列ができています。メアリーとジョーは、ひとりにつき1ペニーを受けとり、ひさしぶりにあたたかい食事ができるだけのお金をもうけます。その夜、領主のヘンリー・ヘンレイ卿がやってきて、2人にこの化石はワニではないと告げます。「これは、科学者たちがイクチオサウルスと呼ぶ生きものの化石だよ。きみたちはすごい発見をしたんだ」──。カバー袖には、日本の子どもたちがみつけた化石についても記されています。小学校高学年向き。
さるとわに
「さるとわに」(ポール・ガルドン/作 きたむらよりはる/訳 2004)
森のなかを流れる川のほとりに、高いマンゴーの木が生えていました。この木には、たくさんのサルたちがすみついていました。川では、お腹がぺこぺこのワニたちが、泳いだり、ひなたぼっこをしたりしていました。ある日、だれよりもお腹をすかせた若いワニが、年をとったワニにいいました。「おれはサルをつかまえて、食べてやりたいと思ってるんだ!」「おまえは丘の上を歩きまわれないし、サルどもは水のなかにきやしない、そのうえ、あいつらはおまえよりもすばしっこいんだよ」と、年よりワニがいうと、若いワニはこたえました。「なるほど、すばっしっこいだろう。しかし、おれはずっとずっと利口なんだ。みててごらん!」
若いワニはいく日もかけて、サルたちの様子を調べあげ、だれよりもすばしっこい1匹のサルに目をつけます。ワニは、あれこれ考えたすえ、サルをつかまえる良い方法を思いつきます。
インドの寓話集、「ジャータカ物語」の1編をもとにした作品です。作者のポール・ガルトンは、「ねずみのとうさんアナトール」や「ふくろのなかにはなにがある?」など、さまざまな絵本をえがいています。その作風は、物語をよくつたえる明快なもの。さて、このあと、ワニは果物がたくさん実っている島にいってみないかと、サルを誘います。「ぼくは泳げないんだよ」とサルはいいますが、おれの背中に乗っていけばいいと、ワニはこたえます。そして、サルはワニの背中に乗ってしまい──と、お話は続きます。サルが機転をきかせてワニを出し抜くさまが楽しい一冊です。小学校低学年向き。
まよいみち
「まよいみち」(安野光雅/作 福音館書店 1989)
たくさんの枝がついた木も、必ずどこかがつながっています。切れているところはありませんし、枝の先と先とがくっついてしまうこともありません。そして、2本の木からどんどん枝をだしていけば、どんなむずかしい迷い路でもつくることができます──。
本書は迷路についての絵本です。ただの迷路で遊ぶ絵本ではありません。さまざまな迷路を紹介し、考察をくわえています。考察は迷路から──やはり切れたところのない──ひと筆書きへ。「あやとりでつくったかたちは必ずひと筆書きができるはずです」。木の枝やあやとりといった身近なものから、迷路やひと筆書きを紹介する、その紹介の仕方が見事です。安野光雅さんの、綿密で明快な作風がよく味わえる一冊です。小学校低学年向き。
たくさんの枝がついた木も、必ずどこかがつながっています。切れているところはありませんし、枝の先と先とがくっついてしまうこともありません。そして、2本の木からどんどん枝をだしていけば、どんなむずかしい迷い路でもつくることができます──。
本書は迷路についての絵本です。ただの迷路で遊ぶ絵本ではありません。さまざまな迷路を紹介し、考察をくわえています。考察は迷路から──やはり切れたところのない──ひと筆書きへ。「あやとりでつくったかたちは必ずひと筆書きができるはずです」。木の枝やあやとりといった身近なものから、迷路やひと筆書きを紹介する、その紹介の仕方が見事です。安野光雅さんの、綿密で明快な作風がよく味わえる一冊です。小学校低学年向き。
2013年6月19日水曜日
野うまになったむすめ
「野うまになったむすめ」(ポール・ゴーブル/作 じんぐうてるお/訳 ほるぷ出版 1980)
昔、バッファローを追って、あちこち移り住んでいるひとびとがいました。この村に、馬の大好きな娘がいました。娘は、馬の大好きな草を知っていましたし、冬の吹雪から馬を守ってやれる場所も知っていました。それに、馬がけがをすると手当てしてやりました。毎日、娘は水くみとたきぎあつめの手伝いを終えると、馬たちと一緒に、一日中草原ですごしました。
ある日、いつものように馬たちとともにいた娘は、毛布を広げて横になると、眠りこんでしまいます。そのうち、黒雲が広がり、稲妻が光り、落雷によって大地が揺れうごきます。娘は一頭の馬に飛び乗り、驚いた馬の群れは風のように走りだして――。
ネイティブ・アメリカンの世界をもとにした一冊です。絵は、素朴さを保ちながら様式化された、色鮮やかな水彩。さて、このあと、馬たちは走り続け、娘は見知らぬ場所にたどり着きます。いっぽう、村人たちは姿を消した娘と馬たちをさがしまわります。そして、1年がたち、村の2人の狩人は、美しい牡馬にひきいられた野馬のなかに、娘がいるのをみつけます。2人の狩人は急いで村に帰り、男たちは足の速い馬に乗って、野馬の群れを追いかけます。ですが、牡馬がぐるぐるまわってたたかうので、なかなか娘に近づけずません――。神話のような、美しい読物絵本です。物語の最後に、作者はこう記しています。「これは昔の話だ。しかし、いまでも馬とわたしたちが親戚だと思うと楽しい気持ちになってくる」。1979年度コールデコット賞受賞作。小学校中学年向き。
2013年6月18日火曜日
とってもいいひ
「とってもいいひ」(ケビン・ヘンクス/作 いしいむつみ/訳 BL出版 2008)
小鳥は羽根が抜けてしまいました。子イヌのひもは、庭の柵にからまってしまいました。子ギツネは、お母さんとはぐれてしまいました。それから、子リスのドングリは、池に落ちてしまいました。まっったく、なんて悪い日なんでしょう。
でも、そのあと、子リスは大きなドングリをみつけ、子ギツネが振り返るとちゃんとお母さんがいて、子イヌのひもも元通りになり――。
悪いことばかりかと思ったらそうではなかった――という絵本です。絵は、くっきりとした輪郭線でえがかれた水彩。作者のケビン・ヘンクスは、「オリーブの海」(代田亜香子/訳 白水社 2005)などの児童文学も書いています。このあと、お話には女の子が登場。きょうはとってもいい日よと、宣言するようにママにいって終ります。小学校低学年向き。
100ぴきのいぬ100のなまえ
「100ぴきのいぬ100のなまえ」(チンルン・リー/作 きたやまようこ/訳 フレーベル館 2002)
ここは、わたしとイヌたちの家です。最初、1匹だったイヌは、いまでは100匹になりました。可愛いうちの子を紹介しましょう。
最初の子は〈もわもわ〉。それから、〈ジンジャー〉と、〈ババロワ〉。これで3匹。それから、〈マンマ〉と、4匹の子どもたち。〈マフィン〉〈マシュマロ〉〈マロン〉〈マコロン〉。これで8匹。それから――。
タイトル通り、100匹のイヌが登場する絵本です。絵は、色鉛筆と水彩でえがかれた軽みのあるもの。作者のチンルン・リーは台湾のひとです。さて、100匹のイヌと暮らすのが夢だった〈わたし〉によるイヌの紹介は、まだまだ続きます。〈そっと〉〈さっぱり〉〈きっちり〉〈ぺったん〉〈うっかり〉〈ぼんやり〉〈しらたま〉〈ちゃんと〉〈なっとく〉〈どっこい〉。これでもまだ18匹。食事のお皿は全部で100枚。ブラッシングは毎日1匹10回するから、合計1000回。100匹のイヌと遊ぶときは大騒ぎ。じつににぎやかな一冊です。小学校低学年向き。
2013年6月15日土曜日
きたかぜとたいよう
「きたかぜとたいよう」(ラ・フォンテーヌ/文 ブライアン・ワイルドスミス/絵 わたなべしげお/訳 らくだ出版)
ある朝、北風と太陽はウマに乗った旅人をみかけました。旅人は、新しいコートを着ていました。「わしがその気になれば、あのコートを脱がせることくらいたやすいことだ」と、北風がいいました。「きみにはできないと思うがね」と、太陽がいいました。
北風はびゅーびゅーと風を吹きつけて、ひとびとの帽子を吹き飛ばし、動物たちを怖がらせ、港の船を沈めます。でも、旅人はコートを脱ぐどころか、風に飛ばされないように、前をしっかりあわせてしまいます。
ラ・フォンティーヌの寓話をもとにした絵本です。ブランアン・ワイルドスミスは「おかねもちとくつやさん」などさまざまな作品を手がけています。その作風は、大胆で、にぎやかな色づかいが特徴。本書では、北風と太陽を力強く擬人化しているのが印象的です。さて、このあとのお話はご存知の通り。太陽が明るく輝き、花が開き、チョウが舞って――。バーナデットの「きたかぜとたいよう」と読みくらべるのも面白いでしょう。小学校低学年向き。
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