2013年3月26日火曜日
はるですよ ふくろうおばさん
「はるですよ ふくろうおばさん」(長新太/作 講談社 2006)
ふくろうおばさんは、とても寒がりです。からだがすっぽり入るセーターを着ています。それでも寒いので、大きな袋を編んで、木にかぶせました。それでもまだ寒いので、もっと大きな袋を編んで、となりの木にかぶせました。
となりのとなりの木にも袋をかぶせた、ふくろうおばさんは、まだまだ寒くて、太い糸で大きな袋を編んで──。
初版はは1977年。本書はそれを復刊したものです。巻末に、落合恵子さんによる、「ナンセンスのリアリティ」という解説がついています。さて、このあと、寒がりのふくろうおばさんは、森ぜんたいに大きな袋をかぶせてしまいます。それでもまだ寒くて、せっせと編みものをするのですが、じき春がやってきて──と、お話は続きます。長新太さんらしい、大らかでナンセンスな味わいの一冊です。小学校低学年向き。
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